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1924年 アメリカ メトロ=キートンプロ作品
上映時間44分
封切=1925(大正14)年7月14日
浅草帝国館
〈スタッフ〉
監督、編集・・・・・・・・・バスター・キートン
脚本・・・・・・・・・・・・クライド・ブルックマン/ジーン・ハヴェッツ/ジョセフ・ミッチェル
撮影・・・・・・・・・・・・エルジン・レスリー、バイロン・ハウク
美術監督・・・・・・・・・・フレッド・ガブリー
製作・・・・・・・・・・・・ジョゼフ・M・スケンク
〈配役〉
映写技師・・・・・・・・・バスター・キートン
恋人・・・・・・・・・・・キャスリン・マクガイア
恋人の父・・・・・・・・・ジョー・キートン
恋人の母・・・・・・・・・ジェーン・コネリー
恋敵・・・・・・・・・・・ワード・クレイン
執事・・・・・・・・・・・エルウィン・コネリー
劇場支配人・・・・・・・・フォード・ウエスト
菓子店の女性・・・・・・・ルース・ホリー
〈解説〉
『滑稽恋愛三代記』『荒武者キートン』に続くキートンにとって三作目の長篇作品。「頭の良い」ギャグが満載の喜劇と評された。当時の宣伝文に「神様が人間に想像の力を与えて下さった事は何と云う素晴らしい事でしょう」とあり、想像力の豊かな映写技師が、映像の中に入り込み、主人公となって悪漢を捕まえるという奇想天外な物語である。
恋人役のキャスリン・マクガイアは、イリノイ州出身の美人女優で、次作の『海底王キートン』にも出演。キートンの長篇無声映画でヒロイン役を2作に渡って務めたのは彼女唯一人である。また、恋人の父親役でキートンの実父が出演している。
日本初公開時の題名は『忍術キートン』。無声時代のアメリカの映画館の様子が垣間見られる作品でもある。
(松田豊)
〈略筋〉
町の映画館に勤める映写技師のキートンは、その一方で名探偵になることを夢みていた。 なけなしのお金でキートンはプレゼントを買い、値札の金額を書き換えて恋人の家に持って行くと、恋敵も大きなプレゼントを持ってやって来る。間もなく、恋人の父親の懐中時計が盗まれていることが発覚。今こそ出番とキートンは張り切るのだが、プレゼントの値札を書き換えたことが裏目に出て、キートン自身に疑いの目が向けられてしまうのだった。
恋敵が怪しいと睨んだキートンは、尾行を開始するのだが敢え無く失敗。失意の中で映写室に戻ると、ウトウトと眠ってしまう。すると何と、映写室のキートンから分身が抜け出し客席へ、そしてスクリーンの中へと入ってしまった…。
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