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語り継ぎたい古典サイレント映画masterpiece silent movie

オペラの怪人 (The Phantom of the Opera)

1925年 アメリカ ユニヴァーサル社作品
上映時間76分
封切=1925(大正14)年9月26日 
帝国劇場

〈スタッフ〉
原作・・・・・・・・・ガストン・ルルー
監督・・・・・・・・・ルパード・ジュリアン
脚色・・・・・・・・・エリオット・J・クローソン/レイモンド・L・シャロック
撮影・・・・・・・・・チャールズ・ヴァン・エンジャー/ヴァージル・ミラー/
           ミルトン・ブリデンベッカー

〈配役〉
怪人(エリック)・・・・・・・・・・・・ロン・チャニー
クリスティーヌ ・ダーエ・・・・・・・・・メアリー・フィルビン
ラウル ・ド・シャニー・・・・・・・・・・ノーマン・ケリー
フィリップ・ド・シャニー・・・・・・・・ジョン・セント・ポリス
謎のペルシャ人(ルドウ)・・・・・・・・・アーサー・エドモンド・カリュー
カルロッタ・・・・・・・・・・・・・・・メアリー・ファビアン
カルロッタの母・・・・・・・・・・・・・ギブソン・ゴーランド
小道具衣装方・・・・・・・・・・・・・・スニッツ・エドワーズ

〈解説〉
「黄色い部屋の謎」などの作品で知られるフランスのミステリー作家ガストン・ルルーによって1910年に発表された同名小説が原作。『ノートルダムのせむし男』に主演して一躍怪優として脚光を浴びたロン・チャニーを主役に据えて撮られた作品で、サイレント期における恐怖怪奇映画の代表作に数えられる。何度となくリメークされて、ミュージカルでも上演されているが、本篇がアメリカでの最初の映画化であり、原作に比較的忠実に描かれている。ちなみに、アーサー・ルービン監督、クロード・レインズ主演で製作された1943年版はアカデミー賞の撮影賞、美術賞を受賞している。
壮大なセットに膨大な数のエキストラを動員し、仮面舞踏会のシーンをテクニカラーで撮影するなど、巨額な製作費を注ぎ込んだユニヴァーサル社の自信作で、日本でもキネマ旬報に広告として社長の声明文を出稿し、帝国劇場で先行ロードショーを打つなど大々的な宣伝を展開、大ヒットなった。東京朝日新聞はその様子を〈所謂、大作品に大多数のファンが食傷して居るにも不拘、素晴らしく騒がれて居る映画である〉と伝えている。
今もユニヴァーサルスタジオに遺されているセット、ロン・チャニーの見事な変装ぶりとその演技力、劇中でのオペラ、そして大群衆と、見所の多い作品である。

(松田豊)

〈略筋〉
19世紀末、パリのオペラ座に、仮面を着けた黒マントの怪人が舞台裏やボックスシートに現れると噂が立った。オペラ座の人気プリマドンナであるカルロッタ宛に、歌劇「ファウスト」のマルゲリーテ役を降板して無名の新人クリスティーヌに譲れと、怪人から脅迫状が届く。カルロッタの母は怒るが、不思議なことにカルロッタは突然病気となり、クリスティーヌが代役を務めた。舞台は大成功を収め、拍手喝采を浴びて控室に戻ったクリスティーヌに 呼びかける声が聞こえてくる。その声の主こそクリスティーヌの歌唱指導をしていた仮面を着けた怪人であった。
再び「クリスティーヌに歌わせろ」という手紙が届くが、今度はそれを無視してカルロッタが舞台に立った。すると天井からシャンデリアが落下、劇場は大混乱となってしまう。

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