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語り継ぎたい古典サイレント映画masterpiece silent movie

笑う男 (The Man Who Laughs)

1928年 アメリカ ユニヴァーサル社作品
上映時間110分
封切=1929(昭和4)年1月13日 
日南地敷島倶楽部

〈スタッフ〉
原作・・・・・・・・・・・ヴィクトル・ユゴー
監督・・・・・・・・・・・パウル・レニ
脚色・・・・・・・・・・・J ・グラブ・アレキサンダー
潤色・・・・・・・・・・・バーレー・P・シーハン
撮影・・・・・・・・・・・ギルバート・ウォレントン
製作・・・・・・・・・・・カール・レムリ

〈配役〉
デア・・・・・・・・・・・・・メアリー・フィルビン
ギンプレーン・・・・・・・・・コンラート・ファイト
ギンプレーン子供時代・・・・・ユリウス・モルナー・ジュニア
ジョシアナ女公爵・・・・・・・オルガ・バクラノヴァ
バーキルフェドロ・・・・・・・ブランドン・ハースト
アーサス・・・・・・・・・・・シーザー・クラビーナ
ジェームズ2世・・・・・・・・サム・ド・グラッセ
医師ハードカノーヌ・・・・・・ジョージ・シーグマン
アン女王・・・・・・・・・・・ジョセフィン・クロウェル

〈解説〉
「レ・ミゼラブル」「ノートルダム・ド・パリ」等の作品で知られる19世紀のフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの原作を、ドイツ出身のパウル・レニが監督した大作。『カリガリ博士』(1919年)で夢遊病者ツェザーレを好演し、ドイツ表現主義を代表する名優と讃えられるコンラート・ファイトが主演。『オペラの怪人』(25年)のクリスティーヌ役で一躍人気を博したメアリー・フィルビンがヒロインを演じている。さらに、ロシアから革命を避けて渡米したオルガ・バクラノヴァが女公爵役で出演するなど、国際色の濃い作品になっている。
 公開当時の批評では、登場人物の多い波乱万丈の物語を、脚本、監督、出演者のいずれもが「きっちり、整然」と役割をこなし、大作品らしい風格を持った見ごたえのある映画に仕上がっていると評された。又、原作者のユゴーは、偏狭な老人アーサスに自らの思想を吹き込み、己の傀儡としてアーサスを活躍させたという説もある。

(松田豊)

〈略筋〉
 17世紀の英国。国王ジェームス2世と敵対し、海外に亡命していたクランチャリー卿は、我が子恋しさのあまり御忍びで故国に戻ったが、バーキルフェドロの奸計に遭い死罪に処せられてしまう。クランチャリー卿の幼い息子ギンプレーンは、コンプラチコに売られ、医師ハードカノーヌによって顔に「永遠の笑い」を刻みつけられてしまった。時は過ぎ、ジェームズ2世の統治が終わると、新たな国王は残忍非道なコンプラチコらを国外に放逐するが、ギンプレーンは群れから雪の中に捨てられる。彷徨うギンプレーンは、女の赤ちゃんを抱いたまま死んでいた女性を見つけ、その赤ちゃんを抱いて歩くうち香具師のアーサスに拾われる。
 15年後、成長したギンプレーンは道化師「笑う男」となり、アーサス、盲目のデアと旅を続けていたが、見世物小屋の主となっていたハードカノーヌが「笑う男」を見つけた事で、再びギンプレーンの運命が動き出す。

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