語り継ぎたい古典サイレント映画 Vol. 4 



 

『戦艦ポチョムキン』(Bronenosets“Potyomkin”)

 1905年に起こった第一次ロシア革命の20周年記念映画が企画され、当初は革命の全貌を描くという事で『1905年』と題した脚本が用意されましたが、製作依頼を受けたエイゼンシュテインがポチョムキン号の反乱のみを取り上げて物語を完成させています。
  風貌や振舞の特徴から出演者を決めたので、スタッフ、ホテルのストーブ係、オデッサ市民、実際の黒海艦隊の水兵と、素人が多数出演。エイゼンシュテイン自身も牧師のスタントを演じ、彼の母親も出演しています。
 エイゼンシュテインは自らが提唱した〈アトラクションのモンタージュ(画面のカットの組み合わせ)によって感銘効果を上げることが出来る〉という理論を実践し、革命とはまさに人間同士の連帯でありヒューマニズムであると本作は訴えています。
 製作当時は共産主義プロパガンダ映画とみなされ、世界各国で上映禁止となったり、再編集を強いられるという苦難も受けました。しかしながら、1950年代に入り世界中の映画批評家による投票で2度に渡ってベストワンに選出されるなど、今では映画史上の最高傑作の一つと評価されています。
 
                                                


 日露戦争の敗北からロシア民衆は皇帝に対する不信感を抱き始めていた。黒海に浮かぶ戦艦ポチョムキンでは、食卓に腐肉のスープが並んだことが発端となり水兵たちが蜂起。軍医や艦長は海に投げ込まれ、戦艦は水兵たちの支配下に入る。だが、水兵のリーダー・ワクリンチュクは銃に倒れてしまうのだった。
 ポチョムキン号の反乱は直ぐに民衆の知るところとなり、オデッサ港に入るや市民の熱烈な歓迎を受けた。が、しかし、海岸の石段で歓声を送る人々の背後からコザックの軍隊が現われ、市民を掃射したのだ。ポチョムキンの水兵たちは激昂してコザック隊に発砲する。
 間もなく、ある艦隊が近づいて来るとの情報がポチョムキン号に届いた。果して、敵か?それとも味方なのか?  

                                        
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