語り継ぎたい古典サイレント映画 Vol.27  



 

 笑 う 男 』 (The Man Who Laughs)

 

「レ・ミゼラブル」「ノートルダム・ド・パリ」等の作品で知られる19世紀のフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの原作を、ドイツ出身のパウル・レニが監督した大作。『カリガリ博士』(1919年)で夢遊病者ツェザーレを好演し、ドイツ表現主義を代表する名優と讃えられるコンラート・ファイトが主演。『オペラの怪人』(25年)のクリスティーヌ役で一躍人気を博したメアリー・フィルビンがヒロインを演じている。さらに、ロシアから革命を避けて渡米したオルガ・バクラノヴァが女公爵役で出演するなど、国際色の濃い作品になっている。

 公開当時の批評では、登場人物の多い波乱万丈の物語を、脚本、監督、出演者のいずれもが「きっちり、整然」と役割をこなし、大作品らしい風格を持った見ごたえのある映画に仕上がっていると評された。又、原作者のユゴーは、偏狭な老人アーサスに自らの思想を吹き込み、己の傀儡としてアーサスを活躍させたという説もある。


 17世紀の英国。国王ジェームス2世と敵対し、海外に亡命していたクランチャリー卿は、我が子恋しさのあまり御忍びで故国に戻ったが、バーキルフェドロの奸計に遭い死罪に処せられてしまう。クランチャリー卿の幼い息子ギンプレーンは、コンプラチコに売られ、医師ハードカノーヌによって顔に「永遠の笑い」を刻みつけられてしまった。時は過ぎ、ジェームズ2世の統治が終わると、新たな国王は残忍非道なコンプラチコらを国外に放逐するが、ギンプレーンは群れから雪の中に捨てられる。彷徨うギンプレーンは、女の赤ちゃんを抱いたまま死んでいた女性を見つけ、その赤ちゃんデアを抱いて歩くうち香具師のアーサスに拾われる。
  15年後、成長したギンプレーンは道化師「笑う男」となり、アーサス、盲目のデアと旅を続けていたが、見世物小屋の主となっていたハードカノーヌが「笑う男」を見つけた事で、再びギンプレーンの運命が動き出す。 ・・・
 

                             
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