語り継ぎたい古典サイレント映画 Vol.24  



 

サンライズ』 (SUNRISE A Song of Two Humans)

 ドイツ表現主義の傑作『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922年)や『最後の人』(24年)などの作品を手掛けたF・W・ムルナウがハリウッドに招かれて監督した渡米第一作。「憂愁夫人」を代表作に持つドイツの文豪ヘルマン・ズーデルマンの短編小説を原作とし、物語の舞台となる村をセットで作り上げてしまうなど莫大な製作費をかけて作られた作品でもある。
 海軍出身でスポーツ万能、屈強な肉体を武器に幅広い役柄をこなしていたジョージ・オブライエンが主人公の「男」、小柄なジャネット・ゲイナーが健気な「その妻」を演じている。
 挿入字幕を極力省いて映像での表現に重きを置き、 アメリカ無声映画最後の傑作とも云われ第一回アカデミー賞の芸術作品賞を受賞。 さらに、ジャネット・ゲイナーが『第七天国』『街の天使』での演技と合わせて女優賞を、モノクロならではの美しさや移動撮影の鮮やかさから二人のカメラマンが撮影賞を受賞した。日本でもキネマ旬報ベストテンの第一位に輝いている。
 アメリカ無声映画の最晩期に作られた、正に無声映画の完成型と云えよう。
 


 それはある夏の出来事であった。
 湖畔の静かな村に都会から女がやって来る。その女はある農夫を誘惑した。この男には優しい妻と小さな可愛い子供までいたが、夜な夜な都会の女と逢瀬を交わし心奪われていく。
 女は「妻を殺して、一緒に都会で暮らそう」と男を唆した。事故を装い妻を殺害する計画を実行しようと、ある日、男は妻を街へと誘うのだった…。
 

                             
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