語り継ぎたい古典サイレント映画 Vol.21  



 

メトロポリス』 (Metropolis)

 ドイツ無声映画期を代表する監督の一人であるフリッツ・ラングが古代歴史大作である『ニーベルンゲン』(二部作)に続いて監督した100年後の未来都市を描いた作品である。
 1924年の暮れにニューヨークを訪れたラングは、その発達した巨大都市に強いカルチャーショックを受けたことが契機となり、当時の妻で作家・脚本家のテア・フォン・ハルボウの協力を得て映画化した。文明の発展した大都市を舞台に資本家と労働者階級の対立を描いた作品であるが、今で云うアンドロイドを登場させるなど「SF映画黎明期の傑作」としても評価されている。
  本国での初公開時には3時間を超える大長編映画であったが、アメリカ公開では主に興行上の理由から大幅に短縮して公開され、他国もそれに追従。やがては本国でも短縮版が上映されるようになったという。その後、第二次世界大戦による混乱などもあってオリジナル・フィルムが散逸した為、様々な国や機関で発掘、復元された複数の編集版が存在する作品でもある。


 2026年、高度な機械文明が発達した大都会メトロポリス。地上では裕福な人々がこの楽園で満ち足りた生活を享受している。資本家でこの都会の支配者フレダーセンの息子フレイダーもその一人で、何ひとつ不自由のない日々を過ごしていたが、ある日、見知らぬ子供たちと美しい女性に出会う。地下深くに住む労働者の子供たちとマリアである。
 マリアは、子供達に自分たちが住む地下とは別の世界があることを知らしめ、階級社会の矛盾を説くのであった。フレイダーは初めて抑圧された地下社会が存在し、地上で機能するすべての機械が地下に住む労働者の手によって動かされていることを知る。そして、マリアに心を魅かれた彼は資本家と労働者たちとの調停役になりたいと考えるのだった。
 こうした動きがあることを知ったフレダーセンは、旧知の科学者ロトワングにマリアのアンドロイドを作らせる・・・。
 

                             
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