語り継ぎたい古典サイレント映画 Vol.16 



 

〈大人の見る絵本〉 『生れてはみたけれど』 (うまれてはみたけれど)

 「子供達が初めて出会った現実的な大人の世界を小津安二郎監督が見事に描いた〈小市民映画〉の最高傑作であり、日本映画史上のベスト1と評する向きもある。
 細かい演技指導によって子供たちが皆、生き生きと見事な動きを見せており、ユーモラスな展開の中で、大人社会の矛盾を鋭くついた異色作。東急目蒲線が走る空き地だらけの蒲田風景も懐かしい。
 原作のジェームス・槇というのは小津安二郎が脚色者と合作するときの筆名。小津監督が初めてキネマ旬報ベストテン第1位を獲得した作品でもある。


 郊外に念願のマイホームを建てた吉井家の引越しである。今までガキ大将だった長男の良一と弟の啓二は、転校した学校の悪童亀吉やその仲間たちと喧嘩をしたり威張り合ったりするうちに、いつしか友情が芽生え、仲良しになっていく。
 或る日、子供たちの間で誰の父親が一番偉いかという話になり、各々が自分の父親が一番だと言い合った。だが、良一と啓二は、誰が何と言おうと自分たちのお父ちゃんが一番偉いと信じて疑わなかった。同級生の太郎ちゃんの家でホームムービーの映写会が開かれる事になり、大人に交じって子供たちも御呼ばれした。太郎の父は、良一たちの父親の上司である。そこで子供たちが見たものは・・・。
  

                             
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